• 【食】他のラーメン屋とは一線を画す喜多方ラーメン坂内の個人的口コミ。味はおいしい前提としてサービスの質が別格。

    味や、満腹感は当然として、心地のよいサービスを受けた。都内某地域の喜多方ラーメン坂内です。

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    店内に入ろうとすると、内側から店員の方が半自動ドアの押すボタンを押してくれるのだ。1000円レベルのチェーン店でこのお迎えをするだろうか。正直に言うとこの時点で驚きましたね。

     

    素敵な笑顔でお迎えいただいて、テーブル席かカウンターを選べる。
    店内は空いていたのでテーブル席にした。

     

    麦茶が無料

    席で頂けるのは麦茶。
    ラーメン屋で水道水をそのままポットに入れて出すところがあるが、あれは許せない。
    東京の水道水は埼玉に比べたらまだおいしいものの、カルキくさくて、食事の時に飲み物としては利用したくない。
    レモンを入れていたり、煮沸でカルキを抜いたりしてくれるのはその点で嬉しい。坂内では麦茶なのがなおよい。有名なところだと一風堂ルイボスティーを出していて、最近ペットボトルでも出したそうですね。

     

    喜多方ラーメン

    喜多方ラーメンは650円のノーマルでも十分おいしいので好きです。

     

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    スープは冷凍のスープとか、パックではなく、店内で作っているとのことで、豚骨なのだけど透き通ってあっさりのよい味で、冷えても変な脂の塊とか浮いてこない。手作りのチャーシューもトロけるようにしっかり仕込んであってうまい。
    平打ちの縮れ麺はあっさりのスープによく合う。この値段の割にこだわりが感じられるのです。

     

    冬季限定青唐うま塩ラーメン

    今回は冬季限定の青唐うま塩ラーメンを頼みましたが。
    青唐辛子、ごま油で和えた白髪ねぎ、白菜、ニラが乗った体が温まってよかったです。もはや味は予想通りにうまいので省略します。

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    行き届いたサービス

    食べながら感じたサービスの良さ。

    ・注文の品は待たすことがない。
    ・客に常に気を回しているため、お茶は切らさず注ぐ。
    ・常に笑顔。
    ・愛想の良い声。
    ・適度な動きの速さ

     

    ・注文の品は待たすことがない。

    これ、当たり前だと思っている人も多いんですが、食べ物の提供は調理が必要で、調理には時間もかかるので、待つことも多いわけです。で、のんびり作業しているお店はやっぱりそれなりに待たないといけない。待つのはいいんですけど、それで順番待ちができて客がイライラするのがよくない。

    ところが、坂内はちょうどいい頃合いのスピードなので安心感があります。

    提供まで約5分程度。

    あまり早くても手抜き感があるので、3〜5分が個人的にベストです。何人かで注文した時は6〜7分かかっても仕方ない。


    ・客に常に気を回しているため、お茶は切らさず注ぐ。

    ホール担当の人がよく見ています。

    お茶を飲み干したところ、お手洗いに行こうとして立ち上がろうとするところ。だからお茶をちょうどよく注ぎに来てくれます。

    店員さんを呼ばなきゃいけないというストレスもなく快適です。

    席に置けばいいという人もいるかもしれませんが、ホールの人がサービス精神を発揮するためにも、お茶は席に置かず、注ぎに行く一手間が大切なおもてなしです。


    ・常に笑顔。

    言うまでもないんですが、笑顔でいてもらえるとそれだけでいい気持ちになります。

    笑顔は喜びを表し、表情というコミュニケーションツールによって伝搬します。

    笑いながら怒る人はいないし、笑いながら悲しむ人もいません。

    おいしいものを食べたら笑顔になるけど、笑顔で食べるからおいしいというのもあるでしょう。


    ・愛想の良い声。

    高めの声で接客するのは大切なことですね。

    低い声だと威圧感が出ます。無理に元気である必要はありませんが、適度に元気であると、気分も高揚します。


    ・適度な動きの速さ

    セカセカしていると、ゆっくり食べれません。

    逆にスローモーすぎるとやる気があるのかと思うものです。適度にが難しくて一番大切。 

     

    ホールとキッチンの呼応

    キッチンに3人ほど、ホールに1人が常駐していました。

    ホールの方が声をかけるたびに、キッチンも呼応する。

    入店したら
    「いらっしゃいませ」
    「「「いらっしゃいませ」」」

    注文時の声
    「ラーメン一杯おねがいします」
    「「「ありがとうございますー」」」

    ラーメンを運んだら
    「ごゆっくりどうぞ」
    「「「ごゆっくりどうぞ」」」

    お手洗いに行く時は
    「足元段差になっているのでお気をつけください」
    「「「お気をつけください」」」

    お会計が終わると
    「どうもありがとうございます」
    「「「ありがとうございますー」」」

    帰る客には暖簾を上げながら
    「お気をつけておかえりください」

     

    ここまでやりますか?

     

    サービス業経験の方なら分かると思いますが、ここまでのサービスを徹底して店員が提供できるのはなかなかできることではないでしょう。

     

    社内研修も整っているようですが、会社のサービス精神がよく浸透している証拠ですね。

     

    高レベルなサービス

    これだけ店員に気をかけてもらう機会というのはこの価格帯のチェーン店ではなかなかないレベルです。
    最近の飲食チェーン店では外国人をバイトとして雇うところも増えていますが、坂内は日本人が多いのか、全員日本人なのか。

    バイトは時給1000円
    店長は月給20〜40万円。

    この単価と、この雇用状況でこれだけのサービスの質を維持しているのは参考になりますね。

     

    もともと、福島の食堂として毎日食べたくなるラーメンを提供するというコンセプトということもあり、温かい気持ちになるラーメン屋でした。

     

    余談

    ・坂内のテーマソングはイマイチかもしれません。

    ・モバイル会員になるとお得