• ちきりん著『自分の時間を取り戻そう』書評。生産性を高めるのはインプットとアウトプットの比率。

    ちきりん著、自分の時間を取り戻そう をまだ読んでいない方、買おうと思っている方へ。

     

     

    3冊のちきりん本

    ちきりん氏は、自分の時間を取り戻そうの前に、2冊の本を出版しています。

    自分のアタマで考えよう。と、マーケット感覚を身につけよう。です。

     

    自分のアタマで考えよう

    自分のアタマで考えよう

     

     ちきりん氏はこの3冊では一貫したテーマを扱っています。

     

    ちきりんのテーマ

    「今後の社会を生きて行くために、そして人生を楽しむために、私たち全員が身につけるべき根幹の能力とはなんなのか」

    英語力や財務の知識といったテクニカルな能力ではなく、資格やプログラミングと言ったいわゆる"手に職"でもない。

     

    社会の進んで行く方向性を自分自身で見極め、自分の時間を世間の目や会社の論理から取り戻すために必須となる「自分の人生を生きる力」「オリジナルな人生を楽しむ力」を構成する現代社会のサバイバル能力を身につけよう。ということです。

     

    生産性を高めよう

    今回は、自分の人生を生きるために、社会から自分の時間を取り戻し生産性を高めようという話です。

     

    生産性の定義は
    インプット=希少資源

    アウトプット=成果

    の比率で計算され、希少資源がどれ暗き有効に活用されたかというレベルを表しています。

    インプットを減らし、アウトプットを増やすことで、生産性は高まります。

     

    インプットは主に時間とお金。

     

    お金と時間は両方とも"見える化"しよう

     

    お金も時間も希少な資源であることは誰もが分かっていますが、大きな違いがあります。「お金は見えやすいが、時間は見えにくい」

    見えにくい時間は見えやすいお金に比べて軽んじられてしまうのです。

     

    お金は貯金残高でも財布のふくらみ具合でも目で見て確認できるからお金に関する有限感を持つことができます。

     

    人は見えないものについてはどれほど減ったかを自然に感じ取ることが難しいのです。

    そのためにも時間を計りましょう。

    時間を図る方法は

    1.マス目計算法

    2.時間家計簿

    で、

    あなたの残り月数、日数、時間を確認する。マス目でチェックしていくことと、家計簿のように、使った時間と行動を記入していく方法です。

     

    お金も時間も最大限に活用しよう。

     

    自分の時間を簡単に売らず、どう付加価値をつければ、自分の貴重な時間を高く売れるかと考え、その人の時給(1時間で稼げる額=生産性)を上げる。

     

    お金については、無駄遣いを減らすのではなく、価値ある支出を増やすようにすることで「お金の生産性を上げる」

     

     

    ますます生産性の意識が高まる社会

    家を出なくても物が買えるAmazonや、家を出なくても教育を受けられるオンライン教育サービス。10万円近くするお掃除ロボットルンバ、など。
    自分の時間を有効に最大限活用したいという人はますます増えていきます。

    そのためにも、常にインプットとアウトプットを意識して、生産性の感覚を身につけるべきです。

     

    感想

    概ね同意できる内容でした。私の周りで働く仲間も、言葉では違うかもしれませんが、ちきりん氏のいう生産性を意識した働き方を心がけている人が多いです。

     

    時間も、お金も、無駄遣いせずにいきていきたいと考える人には一読する価値のある本だと思います。

     

    内容は、より具体例と抽象例を交えて、説得力のある内容になっています。