• 飲食店経営者の方におすすめ。『地域でいちばんピカピカなホテル』接客サービス業の基本は掃除、挨拶、電話。あたりまえのことをバカにしないでちゃんとできる人になりましょう。

    地域でいちばんピカピカなホテル

     小山昇社長の推薦本ということで、Amazonでベストセラーになっていました。

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    小山昇社長といえば99%の社長が知らない銀行とお金の話や、1日36万円のかばん持ちを書いている社長でその仕事ぶりは徹底的で敏腕で有名です。

     

    99%の社長が知らない銀行とお金の話

    99%の社長が知らない銀行とお金の話

     
    1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得

    1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得

     

     どちらも読みましたが、経営者にはオススメの本でもあり、個人で仕事をしている人にも読んでもらいたい本です。

     

    地域でいちばんピカピカなホテルは、ホテルの経営に関する本ですが、飲食店や接客業を経営する社長はもちろん、経営を目指している人にも勉強になる本です。

     

    どういう本か Amazonより引用

     

    説明
    内容紹介
    廃業寸前のホテルが次々再生!

    【昔】夏休みなのに、お客様は8人だけ・・・
    【今】稼働率90%超

    高松、熊本、愛媛県の西条、山口県の山陽小野田厚狭に、
    宿泊特化型ビジネスホテルを展開する、株式会社川六。
    どん底のホテルが復活した秘密は、

    あいさつ そうじ でんわ

    にありました。
    稼働率は、業界平均60%のところ、驚異の90%。
    スタッフも、施設もそのままです。

    「あいさつ、そうじ、でんわを変えるだけで、
    スタッフが生き返り、お客様が笑顔になった。
    ホテルだけでなく、多くの会社再生のヒントが詰まっている。
    感動した」
    と、小山昇社長(株式会社武蔵野代表取締役)も絶賛。

    同社の人も施設も輝く、すごい仕組みを紹介します。
    内容(「BOOK」データベースより)
    挨拶、掃除、電話の質向上に取り組んだだけで、スタッフ、施設、そしてお客様がピカピカ、ニコニコ輝き出した!お客様の声を集める、挨拶、掃除、電話を徹底する、新規のお客様をリピーターにする―すごい仕組みを大公開。
    著者について
    宝田圭一(たからだ・けいいち)
    株式会社川六代表取締役社長。
    1962 年兵庫県神戸市生まれ。香川大学経済学部卒業後、製薬会社勤務ののち、1989 年川六入社(27 歳)。2000 年代表取締役就任。2002 年免震構造採用の「エルステージ館」を新築オープンし、旅館から宿泊特化型ビジネスホテルに業態変更(ホテル川六エルステージ高松)。慢性的な赤字体質から高収益企業へと変化を遂げる。2011 年エクストールイン熊本銀座通オープン(県外初進出)、2013 年エクストールイン熊本水前寺オープン、2016 年愛媛県にエクストールイン西条駅前オープン、2017 年山口県にエクストールイン山陽小野田厚狭駅前オープン。
    高松本社は、楽天トラベルアワード2012 年・シティ・ビジネス部門・中国・四国エリア金賞受賞、以後4年連続受賞中。熊本銀座通は、楽天トラベルアワード2012 年・シティ・ビジネス部門九州エリア銀賞受賞、以後4年連続受賞中。2015 年は、高松本社と熊本銀座通を合わせて楽天トラベルアワード驚異の5冠達成。
    ビジネスホテル業態の業績不振ホテルの再生を得意とし、2011 年から5 年連続2 桁の売上成長、今後も中国・四国、九州に出店を加速する。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    宝田/圭一
    株式会社川六代表取締役社長。1962年兵庫県神戸市生まれ。香川大学経済学部卒業後、製薬会社勤務ののち、1989年川六入社(27歳)。2000年代表取締役就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

     

    要点

    夏休みなのにお客様が8人しかこなかったホテルを、挨拶、掃除、電話を徹底するだけで、ホテルの平均稼働率を85〜90%に変えた社長のお話です。

     

    ホテル川六エルステージ高松
    エクストールイン熊本銀座通
    エクストールイン熊本水前寺
    エクストールイン西条駅
    エクストールイン山陽小野田厚狭駅

    の5ホテルを成功させました。

     

     

    まえの経営者がホテルを弱体化させた主な原因は2点

    1.トップが現場の声を聞かなかった

    2.トップが方針を明確にしなかった

     

    1.トップが現場の声を聞かなかった

    ホッチキスを買うのにも許可が必要で、無駄遣いするなと断られていた。

    社員が現場の改善をする気がなくなるのも当然。

     

    2.トップが方針を明確にしなかった

    自分たちは何者か、何が売りなのかをしゃいんがりかいしていなかった。

    「こういうことを徹底しています」、「こういうホテルを目指します」、「あなたたちの強みはこれなので、これを生かしていきます」という方針を明確に打ち出し、毎日毎日伝え続けた。

     

    新しくつくった方針は挨拶掃除電話
    誰にでもできることを、誰にも真似できないレベルでやる

     

    そのためにも

    ・トップ自ら毎朝30分の掃除。

    やれ!というのではなく自発的にやってもらうため。


    ・道具を名前、数字、色、記号などで、どこに何を置くか、どの向きで置くかも決めている

    整理整頓が大切だから。誰でも整理整頓できるようにするため。

     

    ・大きな声で挨拶をする
    聞こえない挨拶はしていないのと同じだから

     

    ・電話応対を丁寧にする

    最初に電話に出た人が我が社の顔。満室の時でも断り方が気持ちよければ次回も予約してくれる。

     

    学歴も、年齢も、資格も、関係なく誰でもできることを徹底してやり、だれにもできないレベルまでクオリティを上げることが、勝つ戦略。

     

    感想

    読んでみれば、当たり前のことが書いてあるだけではあります。

    挨拶、掃除、電話、どれにしても特別なことをしているわけではなく、イノベーションがあるわけでも、秘密があるわけでもない。

     

    でも、その当たり前のことを徹底してできるかがすべての差を決する理由になるということがよくわかります。

     

    私も、ホテルや旅館の仕事をしたことがありますが、いいホテルほど、やはりこれらが徹底されています。

    お客様はエアコンのフィルターや、壁の隅のホコリ、洗面所の水垢、すべて細かいところまで総合して見ています。

     

    ABCDの法則としてAあたり前のことを、Bバカにしないで、CちゃんとDできる人になる。という言葉がありますが、当たり前のことがどれだけできていないのか、それを感じさせてくれる本です。

     

    飲食店経営者の方や、飲食店の経営を目指す方の視点として、学びになる本でした。

    本書ではより詳細に過程や成果が書かれているので、経営改善までの道のりがイメージしやすいです。

     

     

    地域でいちばんピカピカなホテル

    地域でいちばんピカピカなホテル