有楽町の隠れ名店。スープ炒飯発祥の店「慶楽」はリピート必至のうまさだった。
こんにちは、yuuです。
有楽町を日比谷口に出て、南側(左手)に3分ほど歩いた線路沿いにある慶楽。
スープ炒飯(上湯炒飯)発祥のお店ということで、食べに行くことにしました。
慶楽
私は中華料理も好きでよく食べるのですが、炒飯は手軽で食材もなんでも使えるので自宅でよく作ります。
慶楽は1950年創業なのでもう67年の営業ですね。1950年といえば、1000円札が発行されたり、プロ野球の日本シリーズが始まった年です。
かなりの老舗。
岡本太郎や池波正太郎、吉行淳之介などの著名人も通ったとされる広東料理店。
岡本太郎は「自分で料理をつくるとき私はよく生肉のタルタルステーキなんかをやってみる。ビフテキもほとんど生に近いレアの方が好きだ」や「私はパリに行くと生がきを食べるのが楽しみだ」なんて著作にも書いていたりして、結構食通なんですよね。
店内
店内はいわゆる中華料理屋の内装ですが、クラシック音楽が流れていて、雑多な感じではないので、ゆっくり過ごすことができます。
中国の書画が飾ってあり、歴史を感じます。
合計30人以上座れる店内は、落ち着けますね。
プーアル茶が出てくるのも嬉しい。
上湯炒飯
透き通ったゴールド系のスープが大きい器になみなみと注がれ、湯気がもうもうとたちのぼる上湯炒飯。
(一口食べてしまったので残念ながら濁ってしまっています。)
炒飯はパラパラで、胡椒の効いたチャーシュー、シャキシャキのネギ、隠し味の八角が食欲を誘います。
スープに浸してしまうのがもったいないほどのクオリティ。
食べ進めるほどに炒飯の油分と塩分がスープに溶け出して、より調和していきます。
もったいなさ
もったいないのは、看板がボロく、建物も魅力的には見えないことです。
一度食べればこの上湯炒飯の美味しさはリピート必至だと分かりますが、まず新規客が入りづらい。
リピーターが多いからこそ67年も営業を続けているのでしょうが、かなりもったいない。
店頭にはチャーシューが油滴る様子をディスプレイしてありますが、これも残念ながらうまそうには見えない。
しかしこれだけ炒飯が美味しいと、集客やマーケティングに力を入れなくともお客さんは絶えないのでしょう。
感想
スープ炒飯としては絶品の味だったので、きっと何度も行くなと思いました。
友人にも紹介したい。
吉祥寺にもスープ炒飯専門店があって、行ったことがあるのですが、段違いですね。