• 飲食産業の10年後の未来について、AIと接客、ロボットと料理、変わる場。メモ。

    2016年9月の記事ですが、今見つけたので思うことを。


    ①接客~AIがおすすめメニューを提案する、10年後の“接客”
    AIの発達によって、人間が会話する際の文脈や声のトーン、表情などがリアルタイムに解析されるとしよう。接客係が来店客の注文を取る際、相手のリピート回数や疲労などの健康状態を察知しておすすめメニューを提案し、その際の表情に陰りがあればすぐさま別のメニューを再提案することが可能になる。またVR(仮想現実)によって立体映像の接客係を出現させ、実際の人間を介することなく席に案内したり注文を受けたりできる、そんな世の中がくるかもしれない。

    → 早くも現実的なものになりつつある。
    MIT発、AIでここまで読める「あなたの感情」(PRESIDENT Online) - BLOGOS(ブロゴス)

    75カ国以上450万以上の顔をコンピュータにインプットして、複雑な人間の表情を読めるようにトレーニングを行いました。それによって、「うれしい」「退屈だ」「驚いている」「興味深い」など、8つの大きな感情を識別します。

    ②調理~人間の動作を学ぶロボットによる“調理”が当たり前に?
    2017年、アームや指が高度に動く家庭用調理ロボットが実用化されようとしている。値段は800万~900万円とされているが、10年後は10分の1や20分の1まで下がっていたとしても不思議ではない。重要なポイントは、人間の動きをロボットが学習することだ。学習した内容はデジタル化されるため、世界中に普及した調理ロボットにそのデータを読み込ませることで、いつでも、どこでも、繰り返し同じ料理を再現できるようになる日もくるだろう。

    →料理人と話をすると、美味いものは味だけではなく、食べるにいたるまでの調理の過程や会話、雰囲気、人間性も美味しさに含まれるということを特におっしゃる。
    そう思う。しかし、ある程度のレベルまでロボットが達してしまえば、一部のパフォーマー兼エンターテイナー兼職人的な料理人にしか価値がなくなり、またそこに到達するまでの道のりも遠くなることで、料理人自体が減り、消滅する未来も考えられるのではないかと思う。


    ③場~VRで距離がなくなる“場”
    VR(仮想現実)などの技術が一般に浸透すれば、自宅の部屋を飲食店のようなインテリアに見せることも不可能ではなくなる。またその場にいない友人を空間に呼び出して、リアルなバーチャルリアリティー飲み会を楽しんだりすることもできるだろう。そのとき、キッチンでは調理ロボットがレシピデータを共有し合い、互いの自宅で同じ料理を作っているのだ。

    →「これからは料理や空間も含め、すべてデータ化されて、自由に取捨選択できるようになります。音楽ではDJという職業がありますが、もしかするとフードDJという、世界中から空間や料理をセレクトして編集して体験させるような、新しい仕事が出てくるかもしれません」

    フードDJは新しいあり方として生まれそうだと思う。
    AIとの比較でも言われるように、人間の強みは「遊び心」であり「即興性」であるように思う。