• AI時代を生き抜くための知識の身につけ方。精読か多読かどちらがいいのかについて。

    精読か、多読かについて思うこと。

    フジタ狛犬です。

    私は本を読むことがそもそも楽しいので、読書がまったく苦にならない人間で、年間少なくとも300冊くらいの本は読んでいます。

    仕事においても、プライベートにおいても知識が役に立つことは多いのですが、1冊を精読すべきか、10冊をザッと読むべきか、のような質問を聞かれることがあるので考えてみました。

    1.入門書を5冊、5回ずつ読む

    新しい分野の本を読むときは、入門書を読むべきです。

    マンガでわかる!とか、まとめ!とか超初心者向けに分かりやすく書いてある本を5冊程度選んで、読みまくります。

    知識の習得のためにはまずは語彙に慣れる必要があります。

    論理的に書かれているからといって、それが自分のレベルと合っていなければ頭に入って来ません。

    サルでも分かるとか、小学生でも分かるように書いてあるレベルのものを何度も読んで、ストーリーで言葉を覚えましょう。

    自分を過信して「俺はこれくらいの本を読めるんだ」とちくま新書岩波文庫などを初めから読んでも多くの人はチンプンカンプンです。

    たまに、「電車でこれ読んでたらかっこいいと思われるかな」と言う人がいたりします。
    読書をファッションとして扱ってるわけです。


    ピケティの『21世紀の資本』もかなり売れたようですが、ベンチャー企業の若手社長なんかが、読めもしないのに棚に飾ってアピールのために買っていたと言う話も聞きました。


    学者が書いた本であれば、情報の正確さや質も高いですが、その情報の真偽に疑問を持つためにも基礎的な理解は不可欠です。


    5冊くらいを選ぶようにしているのは、分かりやすいシリーズの場合、作者によって省略する部分が違ったり、言葉の選び方が違ったりするので、バランスよくベースを作るために、複数冊読むと言う意味です。

    2.体系化されていて、詳細まで説明されている本1冊を読みこむ

    大体の基礎知識が頭に入ったあたりで、本の良し悪しが分かるようになってきます。

    その時に、全体的に体系化されていて、知識的に網羅されている本をバイブルとして選びましょう。

    これは精読で、気になるところは音読をしてもいいと思います。

    精読といっても、のんびり読むのではなく、スピードを意識して、何度も読むことが大事です。


    エビングハウス忘却曲線は有名な話ですが、人は覚えたそばから忘れていきます。
    エビングハウスの忘却曲線で分かる、最適な復習のタイミング

    20分後には42%忘れる
    1時間後には56%忘れる
    9時間後には64%忘れる
    1日後には67%忘れる
    2日後には72%忘れる
    6日後には75%忘れる
    31日後には79%忘れる

    1.何かを学ぶ時、その知識があなたにとって意味のものであったり重要なものであったりした場合、暗記は楽である。逆にその内容があなたにとって意味のないものであれば、すぐ忘れる。

    2.学習に時間をかけると、吸収できる情報量も増える

    3.一度目の学習より二度目以降の学習の方が簡単になる。復習を重ねるごとに忘れにくくなる。

    4.一度にたくさん学ぶよりも、時間をかけて何度かに分けて学んだ方が、学習効率は上がる。

    5.学んだ直後から物忘れは始まる。最初は一気に忘れ、次第にゆっくりと忘れるようになる。

    つまり、忘れることを計算のうちに入れて、何度も何度も忘れた上から上書きしていくことが大事と言うわけです。

    3.数十冊乱読する

    自分の中にその分野のベースラインができた後は、そのカテゴリの本を手当たり次第に乱読しましょう。

    エピソードや具体例、言い回しなどは作者や本によって違います。

    自分が使いやすい言葉や理解しやすいストーリーで、引き出しを増やすことができます。


    新しい発見があれば、その分、知識は補強されます。

    この段階では、著者の意見に対して、疑問を持つことができたり、「それは違うだろ」とツッコミを入れたりできるようになって来ます。

    そうすると、1つの分野で専門家レベルにまで知識量は達したとみなして良いのではないでしょうか。

    目標としては100冊は目指したいところです。

    大富豪になるには、良い本を大量に読むこと

    以下のサイトによると
    ビル・ゲイツなど、大富豪の読書量は、年収300万円の人の38倍「でも、有名になりたくて、仕方がないミーハー著者の本を読んでも何も変わらない。」 | リーディング&カンパニー株式会社

    ある調査によれば、20代、30代のビジネスマンは1ヶ月平均0.26冊の本を読むのに対し、30代で年収3000万円の人は平均9.88冊の本を読むそうで、その差は約38倍ですが、アメリカの調査でもビル・ゲイツウォーレン・バフェットのような大富豪が1日30分以上本を読むのに対して、年収300万前後の人たちの中で1日30分以上の読書をしていたのは、たったの2%しかいなかったそうです。

    日本マイクロソフトの代表を務め、ビル・ゲイツと共に働いた成毛眞さんは、周りの経営者やクリエティブな人の中で、本を読んでいない人はいないとして、ビル・ゲイツのような優秀な人達に共通していることは、「良い本」を「大量」に読んでいることだと述べています。


    とあり、

    「今すぐ役に立たないことを命がけやっている人が、本当の日本の宝」と言われるように、歴史、文化、料理、そして経営学の論文など、全く年収アップなどに関係ない本をバラバラに読んでいくことで、様々なものが混ざり合い、その知識が金銭的にも、生活的にも人生のクオリティーを上げていくのではないかと思います

    と、続けています。


    お金持ちになるには、社長になるのが一番であるというのは当然として、社長の仕事はビジネスを見つけることだったり、上手くいかないビジネスを切ることだったりします。


    情報感度を高めること、情報の真偽を判断すること、乗れる波なのか決断すること、のためには知識が必要になることは明らかです。


    今後、AIやネットの発達で「知りたいことはネットに全て載っているのだから、わざわざ覚えておく必要はない」と言う人がいますが、自分の頭で大量の情報の中から信頼できる情報をピックアップするためには、自分の中での判断基準が絶対的に必要になって来ます。

    ネットも役に立つ

    NAVERまとめや、分かりやすくまとめてある、ウェブ上の記事も、ある程度は役に立ちます。

    それは、初心者のうちの語彙力を得るための時期です。


    ただ、本は著者がいて、編集者がいて、綿密なチェックの元に出版されていますが、webでは、なかなかそうはいきません。

    検索上位に上がる記事は、人の目に近いGoogleアルゴリズムによって、質の高いものがありますが、客観性に欠けていたり、言葉足らずだったりする場合もあります。


    それに、webで検索できる程度の話であれば、誰でも得ることができる情報であり、それほど価値を持ちません。

    まとめ、

    というわけで、読書のススメでした。
    1.初心者向けの本を複数冊繰り返し読む
    2.信頼できる1冊を見つけて精読する
    3.同カテゴリ内の本を手当たり次第に乱読する

    です。